AIで楽曲を楽器やボーカルに分離する




「だれか」




感覚がマヒしはじめる――

自分の意識が、

何かを失いかけていると、

今 気付いた。

あんなに苦労して手にしたはずの、大切な何か――

バランスが崩れさる前に、誰かが気付いた。

「このままではいけない――」

刹那、記憶に埋もれた、その時の感覚を

頼んでもいないのに 引っ張り出してきた。

賢い誰か。皮肉なまでに頼もしい。

過去のネガをひとつひとつ、たどっていく。

このまま 昨日まで見きってしまったら

ちっぽけな今のボクなんて

いとも簡単に崩壊するだろう。

この葛藤にボク自身押しつぶされる前に

今日はもう扉を閉ざしてしまおう。

区切りをつけるには まだ早いけれど

この代償には代えがたいものだから。

ゆらり ゆらり 揺さぶられるレコードを

途切れることなく回し、葬りにつこう。

気が付いたらそこには

要らないものを全て忘れ

全く違う誰かが 目覚めていることだろう。



「さあ、これで整理が付いた?